on going

 

 

 

展覧会のタイトルは、美術館の方で決まっていたものだそう。

 

過去作品の回顧やレトロスペクティブじゃなくて、

なるべく直近の、ということで開催されている作品展でした。


森山大道'sTOKYO ongoing @東京都写真美術館


粗い粒子の、ハイコントラストの、この作風✭

 



on going 今見れて良かった。

 

60年代の、何かが蠢くザ・都会なカオスではなくて

今のこの時間の都市東京の、混沌。。

 

 

地方都市感が強まってきてる最近の東京の街ののっぺり感も

森山さんのイメージを通してみると

モノクロームは特に

ドラマチックでちょっとドライな

現実みたいな幻みたいな現実 

って感じました。


カラーのは、生き生きと絶望しながら生きてるみたいな

矛盾と混乱の中の美って感じ。


 退廃的に鮮烈。


魅力的な街みたい


ウェブマガジン「IMA ONLINE」で、

大道さんのインタビューも

公開されてる!

 

森山さん、大御所なのに、いつでも現在進行形で、淡々としていて、

ソフトなのにクールで鋭いのに軽やかで、

素敵だなあーーーー。と思います。

 

「展覧会は、Showという考え方が好き。 恭しく作品を見せるんじゃなく。」

 

「自分の撮ったイメージがTシャツに刷られたり、写真がお煎餅になったこともある。

何かの形で外に出ていくのが嬉しい、街で撮ったものを街に返す。。。。。。循環が好き」

 

「いっぱい撮ったからって満足感があるわけじゃない。」

 

「今撮った写真に「なんでこれ撮ったんだろう」って今でも撮ってて思ってる。

自分の作品の完成に向けて、という気持ちは無い。。。」

 

 

 

 

という言葉が印象的でした。

カッコええわあー。

 


 

 

 


写真美術館は大学の時初めて写真を教えてもらった先生が

立ち上げに関わっていたので施設ができた当時、

(もぅ20年以上前になるかも。。ぎゃー)よく入り浸っていて、

ガーデンプレイスのキラキラ感からちょっと裏道ってるこのレンガのとこから見上げる空とか


親み深いのです。




教室がギャラリー

 

 

3331 arts chiyoda

のアートフェア、

お友達が誘ってくれたのですが偶然その日の仕事場から徒歩圏内✭

とっても楽しかったー✸

ありがとう😊

アートなショット撮るの

忘れてた!

 

屋上にて。

展示でもなんでもないんだけどこれは。

雑巾とたわしとジョウロと

あの砕いた細かい滑らかな石みたいな洗い場と蛇口に、

言い尽くせない学校ノスタルジー。

 

放課後感がハンパない。

 

教室がギャラリーだから

ギャラリーだらけ。

コッペパン食堂で軽食も食べれるよ

 

11日まで!行って見てね!

 

 

KA0RU

 

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ペイトンと風と道草

 

エリザベスペイトンの絵を見てきました。

 

90年代に話題になったときの記憶が蘇って懐かしかった!

微熱のような物憂さとひんやりした静けさが同居してて心地よかった。原画って素晴らしい。

 

今日は庭園の花が青々しい草の上にポトリポトリと受け止められる

素敵な瞬間をたくさん見て着物の模様の中にいるようなきもち。

春の若草と花びらの淡色がとてつもないあどけなさ。

そんな午後を、思い出して生けた。

 

風に吹かれて道草ランデブー。

 

 

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LISTEN



「LISTEN」!
最初から最後まで無音。新鮮でした。
UPLINKで観てきました。

「『聾者の音楽』を視覚的に表現したアートドキュメンタリー、無音の58分」。

指先と身体の動きの波のような何かとセッションしてるみたいな、音が見えそうな感じが、見ていてとても気持ち良かったです。
うーんすごい。

キャストさんも表現に携わる方たちがほとんどなんだけど、突き動かされてる感とか、表情とか、その他諸々たくさん刺激もらいました。

無音なので、音を想像しながら見てしまうのかなと思ってたけど、全く違う感覚。言葉で言うのが難しい!
観てみてほしいー?

風景も美しいし、静寂と躍動感と解放的なのと神聖な感じと親しみと、触れられそうで届かなそうな独特の世界、
のバランスが心地よかった。

ストーリーとかメッセージとかそういうのを超えた目の前のものとしてすーっと入り込める。

耳栓が配られて、音をなるべく耳に入れないようにして観るんですが、
映画が終わった時と、耳栓を取った時と、劇場から出た時、の感じが不思議だった。

渋谷の駅からこんなたくさん音を聞いてここまで来たのか。ぎゃー!
とびっくりしました。

心が静かになる時間。
身体のどこかの何かが覚醒する感じ。
めっちゃたのしかった。

東北、関西、静岡、北海道でもこれから上映予定みたいです。




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ニキドサンファル展




ニキドサンファル 展!
めっちゃよかった。

鬱屈とした初期の作品から射撃絵画、
晩年にはどんどんカラフルで力強く、大きくなっていく作品。

いちばん有名な「ナナ」のシリーズも、たっぷり堪能できる。

みんな見て!!
おそるべし、ウーマンパワー。

躍動的でユーモアもあるし知性も感じるのだけど、ハンターであり猛獣でもある、って感じ。
女のひとのそういう部分や、たくましく曲線的なフォルムがあっけらかんとデフォルメされててとても楽しかった。

こんな性を受けとめつづける男性という性に同情。。
女の人は受容する性とか言われたりするけれど、わたしは逆だと思ってます。。

そしてまわりの女の人たちにもじぶんにもこんな力強さと鮮烈要素、あるよねー、てことを思い出して楽しくなる。

しかし人の可能性ってすごいな。
70歳くらいまで作り続けてたなんて。

作品への熱意と発想が、亡くなる間際まで瑞々しく湧き続けることが素敵。
ニキの作品だらけのあの大きなお庭に行きたい!
エネルギーもらいました。



■Niki de Saint Phalle 展サイト
http://www.niki2015.jp/

国立新美術館 で14日まで!

あなどるなかれ



大正時代と昭和初期。

着物の柄はロマンティックだけど
洋装のモダンガールも闊歩する
子供の世界はちょっぴりメランコリーに
ドラマティックな童謡に彩られて
絵本の挿絵はシュールでグラフィカル。
映画はサイレントからトーキーへ。
アールヌーボーやアールデコ、西洋のアートの新しい波もおしよせて、、、

と、妄想がとまらなくなる興味津々な、魅力的な時代。

「コドモノクニ」のあった時代。


季節ごとに読み返すベッドサイドの全四巻です。


読むたびいろいろ発見があります。




1938年2月号 「コドモ スキヤー」絵/斎藤太郎

コケてる子がかわいい!




でも昭和って
このすこしあとになると、国家総動員法とか戦時体制がじわじわ始まる時期で

1940に決まってた東京オリンピックは中止になって次の年に太平洋戦争に入っていくような時期の直前なんですよね(>_<)


コドモノクニ、歌と詩の絵本雑誌なんだけど、
戦争の背景をあわせて読んでいくと、興味深い。。


耽美でリベラルな雰囲気から、色彩とか絵の題材は、最後の方、1941年頃からだんだんと微妙〜に変わっていく気がする。
最後の方はヘイタイサン、とか、ツヨイコ、とかのフレーズが出てきて、リアルな絵だったりして。

そして昭和19年に休刊になっちゃう。


うーん。


この時期二十歳くらいだったおばあちゃんは、おしゃれ命だったのに
「なんか知らんけど急にパーマ禁止になってだっさいモンペと
イモな髪型強制されてめっちゃ嫌やったわ!」とよく話してた。
パーマ禁止になってもカーラーで巻いていたらしいけど笑


自由でカラフルでかわいいものは、どれだけ心を明るくしたかしらと思う。



今自分が眺めているのは
すごく贅沢な気がします。

まばたきと、たぶんほんと



みなさま、お月見楽しまれましたか。



わたしは帰り道に、ときおり雲がたなびいて怪しげな

満月をキャッチできて満ち足りた気分でした。

月が大きくて丸いだけでこんな嬉しい気分になれるなんて、

なんと幸せなことでしょうか。
楽しい秋になりそうやなー。


そして。

今日はすてきな贈り物をいただいてしまいました。



絵本。



イラストレーターの掛川晶子ちゃんより。嬉しいよう。ありがとうございます。





文: 間部香代 絵:ナタリー・レテ「たぶんほんと」

文:穂村弘 絵:酒井駒子「まばたき」







ナタリーレテさん。

舞台美術家や絵描きや建築家など、色んなジャンルのアーティストのアトリエが

たくさん集められた「パリのアトリエ」という本の中で存在を知り、

当時20代前半だったわたしはそのカラフルで独特の可笑しさの漂う仕事場に釘付けになり、

レテさんはめっちゃ気になる存在でした。

日本初の本格絵本だそうで、超嬉しい。



「たぶんほんと」のなかの言葉、シンプルなのに奥が深い。

かわいいけど毒もある大人の語り。

いいー。



まばたきしてる間の

何秒?何分の1秒?

詩人の穂村弘さんと人気画家酒井駒子さんの強力タッグの

「まばたき」。

何度でも見てしまいます。

そして。

言葉が少なくて絵に集中していたら、、

衝撃のラスト。



ほんの数秒じゃなかったのー?

ぬゎーなにこれ!

大胆でシニカルな時間の流れ。。







晶ちゃんは、友人でもあり、私のCDやDVDのジャケットの

アートワークを担ってくれたイラストレーターさんです。



そして絵本の会社で有名作家さんにインタビューしたり記事を書いたりとか、

そんなお仕事もしていて多彩で、鋭いアンテナと独特オーラを持ってる、すてきウーマンです。





以前住んでた中央線沿線エリアで飲んだくれてるときに知り合い、

もう10年以上経っちゃう、うー早いね。




すてきな本を

ありがとうーー!



またひとつ、世界が広がりました。







今日の演奏は新宿のアバンギャルドな異国風酒場【バガボンド】で

4ステージ弾き語りでした。





バガボンドでは自分の声が遠くてピアノのコンディションが独特なため

ふだん使わない力を総動員して表現をするので

なんだかプリミティブな感覚になり面白いです。



そしてあのデカダンでビンテージでホンキートンクな雰囲気の中にいると

演奏してる時、たまに今がいつの時代で、どこの国にいて、

自分がいくつなのか誰なのかわからなくなる瞬間があって

とても愉快なんです。



一曲は数分なのに、長〜い曲を何年も歌ってるみたいな感覚になったり。

永遠のような、世界の裏側のような。



こわ面白い感覚なのですが。



どんな風に聴こえてるのかなー。







バガボンド、来月の出演は10/6(火)と24(土)です。



ちょっと気になる方はぜひいちど遊びにいらしてくださいね。







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プチリニューアル週間のかくれんぼ!


きょうは粋な下町人形町の隠れ家バー「かくれんぼ」にて弾き語り!です。

お掃除してたら素敵なビンテージポスターが沢山出てきてびっくり!
四季折々の日本が描かれた洋風のレタリング、
これはお宝なのでは??
楽しい画集みたいな素敵なポスターがわんさかロッカールームに眠ってました!
ワオ!



たくさんあるので季節ごとに入れ替えられるかも!
どこに飾られてるか、見つけに来てね。

ピアノバー「かくれんぼ」はレイアウトがちょっぴり変わってプチリニューアル週間です。
今後もより快適に楽しんでもらえる空間に!とマスターも張り切っています?

少し涼しくなったことですし、人形町歩きの最終地点にぜひおいでくださいませ。

街歩きスポットとしても大人気エリアの情緒豊かな街で、素敵な夜を。

ソファ席の大きな窓からは甘酒横町の町並みが見えて楽しいです。

??8/10(月)・13(木)人形町かくれんぼ
http://www.adachi.ne.jp/users/kaku232/
渡辺薫(pf,vo)
◆Live time: 20:00~/21:00~/22:00~/23:00
◆table charge+music charge+ : ¥3000
中央区日本橋人形町2-3-2 玉英堂ビル6F (map)
tel 03-3249-6381

山口小夜子とマグリット




あるお店でお客さまとスティーリーダンのお話をしていて
山口小夜子の顔のジャケットの「aja」とっても好き!
というような話題になり、

「そういえば今やってるよね!現代美術館!」
「そうそう!気になる!」
「じゃあみんなで行こうか!」

なんて流れで、早速行ってきたのですが!!

強烈でした。
行ってよかった。
何気なくスティーリーダンのお話してくれたMさんありがとうございます(T_T)

山口小夜子さんといえば!
70年代〜80年代の資生堂のミューズというイメージで、わたしも小さい頃、
テレビCMで見る着物姿と黒い艶のある髪、笑わない赤い唇、
きめ細かい肌とちょっと怖いような美しさにシビれた記憶がありますが、
こんな多才なアーティストだったなんて知らなかった。

驚愕の嵐でした。

70年代の、おしゃれな洋風に憧れてた風潮、ハーフモデルが中心だったファッション界の流れをガラリと覆したインパクトはみるみるうちに広がっていき、
高田賢三、三宅一生、山本寛斎ら、当時海外進出真っ只中だった日本のデザイナーたちと
瞬く間に「世界のSAYOKO」へのぼりつめていく80年代。

そんなモデル活動と並行してた舞台や映画女優としてのキャリア。
寺山修司の天井桟敷のメソッドに触れていたり、
オペラにも出演して衣装のデザインなども手がけていたり、
30代後半からは舞踏の世界に飛び込み
山海塾に参加、勅使河原三郎さんとのコラボレーション。

2000年代はクラブカルチャーの世界でラッパーとユニットを結成したり、
映像作家、VJとの舞と朗読と映像のパフォーマンスを展開。
など、オルタナティヴなものに対する開かれた感受性を一番発揮したのが晩年だった、と言われているみたい。
すごいバイタリティーですね!

いままでわたしの持ってた小夜子さんの勝手なイメージは、力強さとか、生身な人、っていう感じはもう全く皆無だったのですが、
時代ごとに自分を刷新していくチャレンジングな生き方、ひとつのところにとどまらないアバンギャルドな感性だったのか、
情熱のおもむくままに時代の波に乗れた人の特権だったのか、、
圧倒されるものがありました。

自らを「ウェアリスト(着る人)」と名乗り、
「演劇もダンスも朗読も音楽も、それぞれ役を『纏い』踊りを『着て』言葉を『着る』、
音楽を『纏う』という観点で捉えると、わたしの中で違和感なく表現に結びつけることができるのです」
と語っていたそう。

とても素敵だと思いました。
そして憧れる。かっこええなー。
小さい頃に刻まれた強いインパクトが、また違う衝撃で重ね塗りされました。
やばい。


↑最後の方に、撮影OKなエリアもあったよ!

展示も、小夜子マネキンや、資生堂の一連のポスターはもちろん、
本人によるファッション雑誌の小夜子写真のユーモラスなコラージュ、
初期のファッションスチールのベタ焼きに生々しい鉛筆チェックが入ったものまで、、とても面白かった。

やっぱり当時の日本のファッション写真、かっこよすぎ!
ゆるふわ感にまみれて色々ごまかしてしまってる自分には
目眩がする世界ですね(笑)。

最初のほうの、「山口小夜子のブレインルーム」っていう、小夜子さんの感性に深く関わっていたとされる遺品が
幼少期のお人形や洋雑誌などから最期のころまでの時系列で並んでる展示は、すごく見応えありました。
雑誌の切り抜きでキュートにデコったカセットテープとかもあるの!

ファッションが好きな方も、山口小夜子さんを知らない人も、
きっと楽しめるそんな展示でした。
あと3回くらい見たいな!!!!




そして、マグリット展にも!
行ってきたの!

すごい。あの美術の教科書で見すぎた代表作の作風だけじゃない、
戦争と戦争を挟んだ中での表現の変化、
シュルレアリスムの空気感というか、唐突なタイトル、ユーモアのような意地悪のような
愛のような無機質のような、淡々とした、なんとも言えない奇妙な魅力。

小さい頃にどこかで見かけてすごく好きになったけど、その頃はまだマグリットの名前も知らず、
そのまますっかり忘れて何年も経ってた絵にまた出会えたのは幸せでした。


グッズが可愛くてさー!!(笑)
好きなシリーズは「恋人たち」だったのですが、
帰りがけに、それとは全然違う絵のポップにデザインされたファイルとか鉛筆とか買っちゃった
。ミーハー。

ベルギーつながりなのか、ビールも売っていて、まんまと抱き合わせ商法にハマるわだす。
ステーショナリーはarteum というところのデザインでした。他のもすごく気になった!
売り子さんたちまで全員山高帽を可愛く被っていて、どこまでもマグリットの世界でした。
でもそういうのも楽しいね。

ガラッと作風が変わってどぎつくなる時代があるけど、また晩年に、原点回帰というか、
戻っていく様子が、とても興味深かったです。
そして、最後の最後にシンプルなかんじに展示されていたイーゼル、
印象的でした。
ちょっと生々しくて。いいわ。


マグリットは、お友達だったシュルレアリストのダリみたいな派手なパフォーマンスとか、エキセントリックな言動とは無縁で、
奥さんと一緒に庶民的な暮らしをして、
午前中に絵に向かい、午後は犬と過ごしたりして、夜は早く寝る、
なんていういう、周りから見たら、それはそれはシンプルな暮らしをしていたんだそう。。
でも毎日毎朝絶対キャンバスに向かうんだ、
っていうことは、
それはそれですごいことですよね。ため息がでるわ。


山口小夜子「未来を着る人」マグリット展
わたしにとってはどちらもかなり刺激的でした。

どちらも6月末頃までみたいです。
マグリットは7月からは京都市美術館。
気になったら、んもう、ぜひ!おすすめです。

現代美術館と新美術館、どっちもお散歩がてら楽しめる広々エリアだし、
余裕があるときにのんびり初夏を満喫してみてね。





BUNRAKU


こんにちはー!
どんな週末をお過ごしですか?

わたしは昨日。お世話になっているメイクアップアーティストの上野リサさんにお誘いいただき
国立劇場で、文楽を鑑賞してきました!
楽しかったー!


二つのお話を見てきたのですが、途中休憩が何度かあって、お弁当や飲み物や物販コーナーがあったり
お茶するスペースや座るところもロビーにたくさんあり、
ホールの椅子も心地よくて思わずウトウトしそうになったりしましたが、
舞台の内容は迫力があって引き込まれました。

「二人禿」と「源平布引滝」という演目でした。

最初のは、「二人禿?ふたりはげ?って?なにそれコメディ?」
って一瞬思いましたが、
「ににんかむろ」と読むのですね。

かむろは切り揃えた髪の意で、
太夫などに仕える童女のことだそう。
二人の禿さんが羽根つきして遊んだり
あどけなくも美しい仕草の魅力を振りまく舞踊劇。

幕が開いた瞬間ぱーっと広がる大きな桜の背景や
天井から垂れた可愛いお花のセットが晴れやかで、
春に浮き立つ花街の片隅の女の子たちの雰囲気がすぐそこに感じられるようでした。


「源平布引滝」は、ざっくりストーリーを読んでから見ましたが、なんだか色々
と、複雑。
悪と善とかそういうのではない、入り組んだ人間模様と
それぞれの人物のそれぞれの悲しさみたいなのが迫るドラマって感じでした。

源氏の白旗を守って追っ手に追われてる女性が
武士をバンバン投げ飛ばしたり、ざぶんと湖に飛び込んだり
流れ着いたさきで腕を切り落とされるとか、ええーー?!
っていう場面が続出。

平家に仕えてる悪徳そうな武士がじつはキーパーソンだったり
親の仇!って刺したら実は本当はおじいちゃんだったー!とか。

前半は笑う場面とかもありつつ多勢に無勢の奮闘シーン、後半の残酷物語と意外な展開とまさかのオチ。
他の物語への伏線なども。。

源氏と平家の争いに人生がややこしくなってそれぞれが翻弄されてしまう、
とある家族とその周りの壮大なドラマという印象でした。

ストーリーを歌うように語るように熱演する太夫さん(汗が滝のようでした!パワフル。)と、
ど迫力の効果音からもの哀しい響きまで沢山の表現を聴かせる三味線の方は
回転式の板に乗っていて、お話の節目の交代の時くるっと回って瞬時にチェンジされたり、アクロバティック!

三味線と、人形遣いと、太夫の三方の息がぴったりです。
聞かせる、見せる、語る。
その要素で見てる人をお話の中に連れ込む。
物語り。物を語るってことなのね!
と、色々感心しながら見てました。

人形がほんとに生きてるみたい。
そこまで合うまでどのくらいかかるんだろう。
すごいなー。


そして国立劇場って朝から夜まで一日中上演されてるんですね。
一日中劇場で遊ぶなんて贅沢を一生に一度くらいはしてみたいです(^ ^)

これは人形浄瑠璃が流行ってた当時は、源平がらみのポピュラーなエピソードだったり
「みんなが知ってるあの話」的な感じで演じられてたのかしら。

私は歴史を詳しく勉強してないので、あとで解説を読んでも
ストーリーの背景を理解するところからスタートしなくてはなんですが、
当時の人は、ドラマ見たりする感覚だったのかな。

今回観た「源平布引滝」はジャンルでいうと「時代物」というらしいんだけど、
「曽根崎心中」とか、次は「世話物」といわれるほうのジャンルも見てみたくなりました!
もうちょっとメロドラマ的なのかしら。

お人形の衣装も繊細で美しかったなー。
細やかな手足の動きと顔の微妙な角度で作る表情も、見事。
国立劇場では入場無料の企画展示もあるみたい。


人形浄瑠璃と同じ演目を歌舞伎で見てみるのも楽しそう。

こんな滅多にない機会をいただいて、リサさんに感謝です!
ご一緒させていただくといつも知りたいことがどんどん増えてしまいます。

今日は長くなってしまいました。

読んでくださってありがとう。